年末調整の季節【諸悪の根源って思ってます】

税金、社会保険など。

年末調整の季節ですね。
税理士ですが、基本的な方針として給与計算や年末調整業務は請け負っていません。

もりっこ。
もりっこ。

手間なんで。

一部どうしても、というトコロだけやってます。
その中で感じた最近の留意点やらモヤモヤやら。

 

スポンサーリンク

年末調整 特に中途入社等で勤務していなかった期間がある人は留意。

中途入社者については、前職の源泉徴収票を提出することは認識されている方は多いと思います。
これは会社によっては年末調整時ではなく、入社時に提出させる所も多いので出し忘れることはないと思います。

一方で、時々忘れがちなのが、勤務していない時期に納付した国民健康保険や前職時からの任意継続している健康保険料、国民年金保険料、個人型のiDeCo等。
この辺り忘れないようにしてください。
会社に情報出すにはこの用紙です。

(出典:国税庁HPより)

かえでさん。
かえでさん。

後から確定申告する方は年末調整時に忘れても問題ありませんが(笑)

毎度お馴染み生命保険に関する雑感。

年末調整を見ると、従業員さんいろんな生命保険に入ってます。

荒波さん
荒波さん

というか入りすぎ(笑)

なんでそんなに保険好きなんでしょうね、みんな。

 

生命保険が必要なのは、以下の要件を満たす場合のみと思っています。

  • 養育が必要な子供がいる。
  • 自分と配偶者はまだ収入もそれほど多くなく、上記の子供もまだ小さく成人まで期間が長い。

上記の場合に、必要な保険はコレの一択。

掛け捨ての定期(できれば逓減定期)。

この辺りのことは、最近いろんな啓発や金融教育関係の書籍・SNSも多くなってきたので、大分知られてきているはずですが、それでも年末調整時には無駄(と思われる)保険のアメアラレ…。

荒波さん
荒波さん

みんな「保険必要ないけど、お金余ってるんで保険会社にかけてあげています」とか捨てるつもりで払ってるならまだいいんだけど、そうじゃないと思うんだが…。

まさか節税目的とか愚かなことは考えていないと思います。
保険料いくら払ったら、いくら税金減るかって、比較する必要もないくらい僅少な節税額です!

かえでさん。
かえでさん。

投資目的の保険もありますが、他人の給料払ってあげて運用益の上前ハネられるくらいなら自分で良質なファンドに積立投資や高配当株投資でしょ。

もりっこ。
もりっこ。

当たり前ですが、私は生命保険入っていません。
そんな無駄・不要なものに入ってられますかって感じですね。
子供2人(中学生と小学生)います。

でも、病気になったら医療費が…って言われそうですが、高額医療費制度でほとんど解決できます。

ちなみにうちの母親、今年入院時に白血病やら脳腫瘍やらの治療や手術で300万以上医療費かかっていますが、高額医療費制度で実際の負担は数万円でした。
年金受給者(国民年金のみ)で所得が少ないので負担額もかなり少なくはなっていますけどね。

年金制度もそうですが、このあたりの制度の理解も世の中にはまだまだ浸透していないと感じずにはいられません。

もりっこ。
もりっこ。

年末調整時に人様の生命保険のハガキの山見るとホントがっかりするというか滅入る…。
保険会社の方には申し訳ないですが(上記のように必要な生命保険もあるのですべてを否定しているわけではないです)、その分投資したら10年、20年後には、、、と、思わずにはいられません。

年末調整制度自体が諸悪の根源って感じています。

年末調整制度というのは、給与所得者の年間の所得税の計算・精算を会社がしてくれる(しないといけない)ので、各個人にとっては楽な制度に一見見えますが、一方で失っているものも大きいと思います。

金融リテラシー。

学校教育からの金融教育のなさも数々指摘されていますが、大人になってからも自分で自分の税金計算しない、どんな制度かよくわからない、いくら納税してるのかもわからない。社会保険のどんな給付があるのかもわからない、払っている生命保険の内容もよくわからない等々…。

勿論自分で勉強することが一番大事です。
ただ年末調整制度が、金融リテラシーの向上を阻害、或は問題を見えなくしていることは間違いないと思います。

住宅ローン控除の1年目、医療費控除、不動産売却等強制的に確定申告が必要になる方はいらっしゃいます。それに加え、副業でもなんでもして、みんなが確定申告するような(そしてよく自分の税金や各制度を考える)ようになったら、だいぶ世の中変わると思います。

もりっこ。
もりっこ。

財務省・国税庁は嫌がります(笑)

それでは、よい1日を!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました