自社株買いは何故株価上昇につながりやすいのか?

投資全般

さて、アメリカ大統領選挙の開票が続いていますが。株式相場にはトランプの方が良いといった論調が目立ちますが、どうなりますか。

先日、オリックスの四半期決算発表時に、自社株買いが発表されました。また前期と同額の配当も維持されたことで、株価が上昇傾向にあります。この自社株買いですが、何故自社株買いが株価上昇につながりやすいのかといったことについて改めて考えてみましょう。

自社株買いが株価上昇につながりやすい理由

自社株買いは株主の分け前が増える

自社株買いというと「会社が株式を買うから株価が上がるのでは」という考え方もあります。確かに買い注文が入ることで株価上昇に向かうか可能性もありますが、本質的な理由はそうではありません。

自社株買いの結果、発行済株式数が減ります。一方で、会社の利益には何の影響もありません。極端ですが、簡単な例で説明すると、100個のパンを20人で分けると一人5個ですが、10人に減ると一人10個に分け前が増えます。それと同じで、実際の株で考えた場合、以下のようにEPSが上昇します。

  • 当期純利益100万円の会社の発行済株式数が100株なら、EPSは1万円。
  • 当期純利益100万円のか会社が20株自社株買いしたら、EPSは1.25万円(100万円÷80株)
かえでさん。
かえでさん。

だから、前回EPSの投稿したのね。

他の80株の株主は、株を持っているだけで自分の株式の会社利益を背景とした価値(分け前)が上昇します。また、EPSが上昇するということはPER(株価÷EPS)が低下、結果割安度が上がるため、買われて株価は上昇するということにつながりやすくなります。これまた株主にとっては嬉しいことです。

従って、自社株買いは株主還元の一手法といえます。

指標としてはROEも上がる

また、自社株買いをした会社では、自社株買いは自己資本の△項目として処理されます。すなわち自己資本がその分減少するわけです。従って、効率性の指標であるROE(当期純利益÷自己資本)が上がるため、投資家の投資対象になりやすくなるという側面もあります。

 

とはいえ、自社株買いの量が少なすぎたり、それ以前の株式相場全体の状況によっては、株価が上昇しないことも勿論あります。ただ、本質的には利益の分け前が増えるわけですから、株価に反応しなくても、株主にとっては良い話だと思います。

留意点(デメリット)

本質的に株主にとっては良い話なのですが、一応デメリットというか留意点もありますので、記載しておきます。

自己資本が減少する。

上記の通り自社株買いは自己資本の△なので、ROEのような指標は良くなる一方で、自己資本比率自体は低下します。

キャッシュアウトする。

株式を購入することになるので、購入代金分のキャッシュアウトが生じます。キャッシュに不安のある会社はそもそも自社株買いはしないと思いますが、CF上は配当金の支払と同様△項目になります。また、設備の購入や研究費といった事業拡大にその分のキャッシュは使えなくなります。
とはいえ、この辺りは自社株買いをする会社はしっかり検討して行うはずですよね。

 

もりっこ。
もりっこ。

自社株買いは配当と並んで株主還元に積極的かどうかの判断材料になるので、過去数年の履歴なんかも確認してみるといいですね。

 

それでは、よい一日を!

 

 

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