友人からの質問が悩ましい【ファンド選びは慎重に】

四半期報告書廃止? 投資全般

今日は、高配当株とは関係ありませんが、友人から受けた質問についてです。

いやこの質問、悩ましい…。

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友人から受けた投資信託に関する質問

どんな質問だったかというと、かいつまんで下記のような感じでした。

まず保有している投資信託の状況は、以下。

  • 約20年前から、日本株アクティブファンドの積立を開始。
  • 2013年くらいまで積み立てて、あとは積立を中止して、そのまま保有。
  • 当時の日本株アクティブファンドとしては良心的で、購入手数料なし。信託報酬は1%(正確には+消費税だが省略)。
  • 2020年年末前後の状況:積立額約500万円、評価額1,000万円(単純化するために数字丸めてます)。
  • 従って、評価益500万円
  • 目先必要な資金ではない。
荒波さん
荒波さん

倍になってますね。一見悩む必要ないじゃないかい。羨ましい!

本人の悩みは、

” 投資を初めて以降現在に至るまでいろいろ勉強し、またこの20年の間に現在保有している投資信託よりもはるかに良いと思われるファンドがたくさんあるのがわかったきた。できれば、そちらへ移したい。”

というもの。ただ、以下が引っかかっているとのこと。

  • 評価益が500万円なので、今売却すると、税金で100万円程度引かれてしまう。
  • 一方で、そのまま保有していると、どのような運用結果でも信託報酬が1%発生するため、このまま評価額が変わらないとしても毎年10万円(1,000万円×1%)が発生。10年間保有していると結局今売却した税金額くらい信託報酬がかかることになる。しかも、運用成績が悪くなって評価額が下がったとしても毎年評価額の1%信託報酬がかかる。
  • 年齢が50歳なので、いつまで投資しているかわからない。仮に、10年以上この資金を投資信託で運用していくことがはっきりしていれば、税金100万円払っても、信託報酬0.1%程度のインデックスファンド等へ移したいが、はっきりしない。10年未満で他の資金に充てるかもしれないのでそうであればそこまで持ち続けてから売却した方が良い気もする。

悩みの元は。

まず、この友人の悩みの原因はなんでしょうか。

  • ”アクティブファンドはインデックスファンドに勝つのは難しい” ということを知らなかったそうなので、なんとなくアクティブファンドに投資したこと。
    もりっこ。
    もりっこ。

    とはいえ、私自身も20年前にはそんなこと知らんかったかも…汗)

  • 当時のアクティブファンドの中では、コスト面で優秀な投資信託のようですが、現在では信託報酬が0.1%程度のインデックスファンドもあり、やはり費用面で高コストなのは否めない。
  • 税金高い(笑)
もりっこ。
もりっこ。

いや、笑い事ではない。ある意味最大のコスト。

どう答えたか。

いや正直回答するの困りました。悩みました…。

今後も別の投資信託で運用したいなら、よりコストの安いインデックスファンドに投資した方が良いとは思いますが、考えないとけないことありありです。

  • 100万円の税金を払うということは、今後この部分の複利効果が失われる。一方で、世界各国の金融政策を見る限り、今後1、2年は投資元本を減らさない方がよいと思われる。
  • そのまま新しいファンドへ移し替えるということは、積立投資ではなく、一括投資になる。もしかしたら、高値掴みの可能性も??
かえでさん。
かえでさん。

いや、悩ましい…。

どう答えたかというと、

まず、

今後何歳くらいまで日本株の投資信託に投資したいか考えてみて、と言いました。
もりっこ。
もりっこ。

ちょっと逃げっぽい回答(苦笑)

次に、以下の選択かな、と。

①ここ1~2年の金融緩和の恩恵は受けた方が良いと思うので暫くそのまま保有するのも悪くは
ないし、目移りするのはしょうがないが、信託報酬に見合う運用成績と納得できるならしば
らく保有もアリ。
(上記の100万円の投資元本がなくなることや、一括投資のリスクも併せて説明)
②すっぱり売却。
(投資信託はバイ&ホールドが基本かもしれない。でも、そもそもアクティブファンドなの
で、上手く評価益が出ているならその時点で売却・納税というのも普通の利確。ましてや運
用成績と信託報酬が釣り合っていないと考えるのであれば猶更、と)

そして、

今後数年内に売却するのなら、投資信託だけを選択肢とせず、高配当株投資へおいで、と(笑)。

今回相談されて明確な回答ができなかったことに少々申し訳なかったのですが、改めて当初のファンドの選択ってホントに大事だと感じました。
また、最近だと周知されつつありますが、信託報酬ってホントにバカにできません。”1%”と聞くと少なく感じますが、「毎月2万円の積立を40年間」すると利回4%と3%では、最終的に500万程度は資産残高が変わります。それくらい信託報酬1%取られるのは大きいです。

もりっこ。
もりっこ。

資産運用でコントロールできるのはコストだけ。

 

それでは、よい1日を!

投資全般
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