投資と投機の違いは何か?~その3~

投資全般

前回までのおさらい。
”投資”と”投機”は、実際の投資活動の中に双方の要素が含まれ、そもそも厳密に区分するのが難しい。
”投資”は、単純に”資金を投じて、利益獲得を目指すこと。”
”広義の投資”の中に”狭義の投資”と”投機”があると考えてみる。
”狭義の投資”と”投機”の違いは、利益を求めて投じられる資金の用途(対象物)の違い。
”狭義の投資”の場合は、何らかの実態を伴う生産活動に対して資金を提供する(例えば、株や不動産)。
”投機”は、単に市場参加者の価格変動についての見通しの違いに資金を投じている。

今回も、続きです。

前回の投稿の中で、
”狭義の投資”の場合は、何らかの実態を伴う生産活動に対して資金を提供している(例えば、株や不動産)と記載しました。
一方で、株式投資や不動産投資を実態を伴う生産活動の例として挙げましたが、”株式投資・不動産投資なら、投機ではない”とも限らない。と、記載しました。
少し分かりづらかったかもしれなかったですが、株式や不動産という括りが即”投資””投機”の区分に繋がるとはいえないということです。

例えば、株式投資は、間接的ですが何らかの生産のための資金を投じている(資本リスクをとっている)ので、基本的あるいは本来は”狭義の投資”といえます。
一方で、”投機”は、単に市場参加者の価格変動についての見通しの違いに資金を投じています(よく「賭ける」といわれます)。

この”見通しの違い”(或いは予想の違い)が、ポイントなのですが、投機は市場の参加者の将来の不確実性に差や違いがなければ成り立ちませんが、”狭義の投資”は、将来の不確実に対する見通しに差がなくても成立すると考えることができます。
但し、実際の市場においては買う人がいれば売る人がいるということであり、また資金を投じることで何らかの生産活動に寄与しているという意識ではなく、単に「今の価格は高すぎ」「ちょっと安すぎ」という思いで、取引する場合があったりします。
同じ人でも、その時々によって、”狭義の投資”の要素が多くなったり、”投機”の要素が多くなったりするんだと思います。もしかしたら、投機の要素を完全に排除することは実はムリかもしれません。だからこそ、”投資”と”投機”は、実際の投資活動の中に双方の要素が含まれ、そもそも厳密に区分するのが難しい。

少し整理すると、以下のような感じでしょうか。

  • なんらかの生産活動に寄与する対象物に資金を投じることは、”基本的には”或いは”本来的には”、狭義の投資。
  • ただし、実際の取引を行う人間の思惑によっては、何らかの生産活動への資金投与であっても、”投機”の要素が入ってくる。
  • 理論を離れた実際の現場においては、厳密な区分は難しい。

自分のお金の増やし方が、狭義の投資であっても、投機であってもよいと思います。別に投機は悪ではありません。但し、投機というものは前回記載したように”ゼロサム”であるため、特にプロでない個人投資家にとっては不利な場合が多い(だから推奨されない)ということは頭に入れておく必要があると思います。

 

もりっこ。
もりっこ。

例えば、第三者割当増資や社債の引受という行為だと、比較的純粋な意味での”狭義の投資”に近いのかなぁ。

 

 

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