投資と投機の違いは何か?~その2~

投資全般

前回までのおさらい。

  1. ”投資”と”投機”は、実際の投資活動の中に双方の要素が含まれ、そもそも厳密に区分するのが難しい。
  2. ”投資”は、単純に”資金を投じて、利益獲得を目指すこと。”
  3. ”広義の投資”の中に”狭義の投資”と”投機”があると考えてみる。

今回は”投機”について考えてみます。
投機については、投資との比較をしながらでないと整理しにくい(ここでいう投資は、このブログでいうところの”狭義の投資”です)ので、比較しながら書いていきます。

よくある説明だと、前回紹介した「長期型の投資が、”投資”で、短期型の投資が”投機”」とか、「リスクが大きいのが”投機”でそうでないのが”投資”」とか・・・。

荒波さん
荒波さん

だから、”何年までは投資で””価格の変動幅がどれくらいまでだったら投資”やねん!

この手の話は決め事といえばそれまでですので、上記のような決め方でいい方はそれでもよいのですが、少し漠然としており理論的ではない気がするので、もう少しうまく説明する方法を探してみます。

こういう説明がありました。
”投資はプラスサムで、投機はゼロサム”

もりっこ。
もりっこ。

上記の2例に比べると理論的な説明ですが、このままでは少しわかりづらいのでもう少し順を追って考えます。

まず、”狭義の投資”と”投機”の違いは、下記のような言い方ができます。
利益を求めて投じられる資金の用途(対象物)の違い

”狭義の投資”の場合は、何らかの実態を伴う生産活動に対して資金を提供します。例えば、株式(企業)や、不動産。株式投資であれば、直接的ではありませんが間接的には企業に活動のための資本を投じていると考えることができます。
言い換えれば、”狭義の投資”の場合は、将来のリスク(不確実性)を投資者が負う見返りとして、資金提供先の生産活動の成果からリターンを期待できるものといえます(この状況を”プラスサム”)。

一方、”投機”は、単に市場参加者の価格変動についての見通しの違いに資金を投じています(よく「賭ける」といわれます)
こちらは、生産活動の結果が新たに創出されることはなく、市場参加者全体では”ゼロサム”的な構造になっているので、見通しの賭けに勝った人の利益は負けた人の損失額であり、負けた人の損失額は勝った人の利益となります(取引手数料等のいわゆる場所代等は除く)。

もちろん決め事なので、この違いの定義の仕方は一例ですが、結構しっくりくるかと思います。

尚、上で例を出している株式投資や不動産投資ですが、あくまで、実態を伴う生産活動の例として挙げました。”株式投資・不動産投資なら、投機でない”と言ってるわけではない点に留意が必要です。ここは重要です。だからこそ、実際の投資活動の中に双方の要素が含まれ、そもそも厳密に区分するのが難しい。

つづく。

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