高配当株投資 銘柄分析 5857 アサヒホールディングス

個別銘柄

今回は、5857アサヒホールディングス。

ビール会社ではありません(笑)。ちょっと個人的に勘違いして買いそびれた銘柄です。その後株価が結構情報したので少々後悔しています。

なぜ勘違いしたかも後述しますね。

 

高配当株投資 銘柄分析 5857アサヒホールディングスの概要

事業内容

貴金属事業と環境保全事業を行っています。

貴金属事業

日本やマレーシア等で行っていて、基盤や金歯、宝飾品を回収してそこから貴金属をリサイクルしている事業と、北米の鉱山由来の原材料を輸入してそれを製錬している事業。2020年3月期ベースで収益の約85%を占める主力事業です。

かえでさん。
かえでさん。

投資家目線でもこちらの事業に注目している人が多いかなぁ。

環境保全事業

産業廃棄物の処理やリサイクルを行っています。

興味がある場合は会社HPで事業内容を確認されることをお勧めします。参照:会社HP

主要数値


(出典:バフェット・コードより)

 

2021年1月12日現在 株価:3,940円、PER:11.1倍 配当利回り:4.1%

 

株価の状況(クリックするとヤフー・ファイナンスへ跳びます)。

2020年夏ごろから急激に上昇していますね。会社業績が好調な事や、金価格等の上昇により恩恵を受ける銘柄として人気が出た模様です。

収益状況

売上・利益推移

売上高は、正直少々不安定。直近2020年3月期で135,563百万円。

営業利益も不安定感は否めません。

営業利益率

14.8%(2020年3月期)
かなり高いです。ただ、こちらも不安定

ROE

13.5%(2020年3月期)。高いです。
ちなみにROAは4.1%。後述しますが自己資本比率が約30%程度なのでROAだと数値がぐっと下がりますね。

CF状況


(出典:バフェット・コードより)

営業CFが赤字の年も散見され、あまり良いCFには見えません。

もりっこ。
もりっこ。

金融業でもないし営業CF赤字はあり得ないと思い、投資対象にしていませんでした(その頃の株価は2,500円位の頃)。ところがちょっと会社資料を詳しく見てみると、金融取引も結構な規模で行っていることが判明しました。

そうすると営業CFの赤字も大きなマイナス項目ではなくなります。こちら、後述。

財務状況

自己資本比率

30.7%(2020年3月期)。
あまり高くないように見えます。

現預金残高(2021年9月末日現在)

4,292百万円。総資産の約1.8%になります。
投資の部に金融資産が778百万円あり現預金とこれらで、総資産の約2.1%を占めます。

荒波さん
荒波さん

いずれにしろ低い!!

年間配当額が直近で40~50億円程度なので、現預金残高心もとないです。

一方で、借入金と社債は、約118,622百万円。

配当状況

直近の配当利回り:4.1%です。2021年3月期は年間160円の配当予想となっています。2020年3月期は130円でしたので年間で30円の増配です。2021年3月期の配当性向(予想)は約52%。


(出典:IRBANKより)

PER

私は高配当株でも割高な銘柄は購入しません。そう意味では、高配当割安株投資いうのが正確な表現かもしれません。さて、PER:11.1倍。射程圏内!

その他 高配当株銘柄 アサヒホールディングスに関する特記事項

2021年3月期予想

多くの企業がコロナの影響により、減収・減益予想ですがアサヒホールディングスは増収増益での着地を見込んでいます。


(出典:2021年3月期 第2四半期決算短信より)

 

実は金融取引も行っている!

営業CFは赤字を出したり、自己資本比率は高くない、保有現預金は借入金に比べると心もとない・・・。配当利回り当初見かけた時は約5%程度と高かったのですが、以上の理由で、バサッと投資対象外にしてしまっていました。

ところが、最近会社のIR資料を再度読み返すと、なんと金融取引をそれなりの規模で行っていることがわかりました。


(出典:2021年3⽉期 第2四半期 決算説明資料 より)

この結果が財政状態に与える影響も同じIR資料にあります。

社債および借⼊⾦残⾼の約9割は北⽶精錬事業におけるメタル調達のための借⼊⾦です。また、
営業債権残⾼の約9割および増減額の⼤部分は借⼊⾦⾒合いの債権です。
• 北⽶事業では、⾦融取引を収益の柱のひとつとしており、積極的に推進しています。⾦融取引の
代表的な例は、スライド15にある「前渡し取引」です。鉱⼭顧客から受け取った精錬原料を製品
化するまでに通常⼀週間程度を要しますが、顧客によっては、製品化前に製品の返却を希望する
ことがあります。その場合、当社は銀⾏借⼊を⾏った資⾦により貴⾦属を購⼊して前渡し返却しま
す。その対価として、前渡し⽇数に応じた⾦利を請求します。
前渡しに際しては、⼊荷原料の貴⾦属含有量を分析し、その範囲内で前渡しを⾏っています。し
たがって、実質的な貸倒リスクはありません。また、借⼊と同時に先物市場で貴⾦属価格をヘッジ
しているため、価格変動リスクも回避しています。

当社グループの棚卸資産残⾼および増減のほぼ全ては貴⾦属リサイクル事業の原料、仕掛品、
製品です。これらも回収と同時に貴⾦属含有量の分析を⾏っています。また、貴⾦属価格の変動
については、先物市場でヘッジしており、価格変動リスクはありません。また、棚卸資産が貴⾦属あ
るいは貴⾦属含有物ですので、品質が劣化するリスクはなく、製品化すれば市場で現⾦化するこ
とが可能です。
借⼊⾦や⾒合いの債権や棚卸資産により、バランスシートの資産・負債の残⾼は⼤きく⾒えますが、
実際にはリスクの低い資産・負債がその多くを占めています。

(2021年3⽉期 第2四半期 決算説明資料 より抜粋)

本当にどこまでリスクヘッジできているか詳細は不明ですが、少なくとも見た目のBSよりは健全ということでしょうか。

またCFについても、

棚卸資産残⾼およびその増減の⼤部分は、貴⾦属リサイクル事業における原料、仕掛品、製品
ですので、品質劣化リスクがなく、ヘッジによって価格変動リスクを回避しています。原料、仕掛品で
あっても製品化すれば、市場で現⾦化することができます。その意味では、経済的には現⾦に近い
性質のものと考えられます。
営業債権は、主に北⽶事業でのメタル調達のための借⼊⾦⾒合いの債権であり、貸倒リスク、価
格変動リスクがない、極めてローリスクな資産です。
これらの安全資産の増加を除いた営業キャッシュフローは150億円を超えるプラスとなります。

こちらも見た目ほどCFは悪くないということですね。

もりっこ。
もりっこ。

銀行やリース業もそうですが、金融になるとどうしても借入は多額になりますし(他人の資金を利用して事業をするモデルと言ってよいかと)、CF計算書の構成上も営業債権と借入のキャッシュ・フロー区分が異なるため、事業が好調で営業債権(一般には貸付金等です)が増加すればするほど、営業CFが赤字になり易いという側面があり、そうなると金融事業を行っていない事業会社のように、“営業CF赤字=即NG”とは言えなくなります。

 

金や銀価格は上昇している

金に関わらず、2020年後半からコモディティ相場が資金が集まりつつあるようです。

金、銀、プラチナ等の価格上昇はアサヒホールディングスにとっては業績の追い風となります。

高配当株銘柄 5857アサヒホールディングス 総括まとめ

高配当株投資としては、少々業績が不安定なのと現預金残高が薄い点が懸念点ですが、営業CF赤字や自己資本比率の低さといった表面的な財務数値以上に安全性はあると思います。

 

ヘッジしているとはいえコモディティ相場に影響を受けやすい事業の特性もあるため、高配当株投資の安定主力銘柄にはなりにくいですが、高配当株投資のスパイスとして割り切っての保有はアリかと思います。相関関数は見れていないですが、コモディティ価格(特に金や銀)と相関して業績が変動するとすれば、株式市場がリスク回避傾向の際ポートフォリオの下支えになるかもしれませんね。

もりっこ。
もりっこ。

この点は会社が行っている価格ヘッジがどの程度金等の相場の変動の影響を低減するのかがわかりませんのでちょっと不透明です。株価自体は思惑だけでも影響されそうですが。

 

今後の個人的着眼点

  • コモデティ価格の推移。
  • 在庫確保状況(こちらはわかりやすいIRが探した範囲では見当たらなかったですが、都市鉱山にしても今後どれだけ回収余地があるのか)。そういう意味では棚卸残高の推移は毎決算期気になります。

 

 

それでは、よい1日を!

 

尚、当然ですが、この銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で。また、記載内容や数値は記事投稿時点でのものです。

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